ハーブのお話【花粉症対策&強肌(つよはだ)育成】
2022.02.21 ライフ&カルチャー

春と言えば花粉症。

花粉症は免疫の過剰反応で、身体の中の免疫細胞が花粉を認識し、抗体を作って防御する過程で鼻水やかゆみを伴います。昔の日本人には花粉症はなく、主に欧米人の症状とされていました。

戦後、日本の経済が発展、衛生面が改善し消毒殺菌用品が一般流通したため、腸内環境が変化し、花粉症に一役買う菌が居なくなったとも言われています。また、スギの植林過多と林業の衰退で、放置されたスギが大量に花粉を発生させているのも、花粉症の症状をひどくさせる一要因となっているようです。

花粉症対策は今のところ、病院で処方してもらった薬に頼るところが多く、あとはマスクなど物理的に花粉を遠ざける方法が主流です。でもアロマセラピーの分野では、あるハーブに注目しています。

「ネトル」というハーブをご存知ですか?

ネトルは、セイヨウイラクサと呼ばれることもあります。 鋭いトゲを持ち、トゲに触れると数日間痛い思いをするそうです。ビタミン、ミネラルが豊富で、主に鉄分が多いことで知られています。古くからアレルギー改善に有効とされ、研究機関などで現在様々な研究が行われているこのハーブ、一般的にアロマセラピーショップやハーブショップで販売されており、手に入りやすくなっています。

ネトル自体はあまりインパクトのない香りなので、もしハーブティーにするなら、オレンジピールやレモングラスといった味の良いものとブレンドすると良いでしょう。ハーブティーはカフェインレスなので、寝る前に1杯、試してみてはいかがですか。

精油を利用する場合は、カモミール・ジャーマンゼラニウムがおすすめ。

カモミールは抗炎症作用を持つアズレンという成分を持つ精油。免疫系で活躍する白血球の強壮に役立つとされ、カモミールの近くに生える低木類に病気が発生しないことから、「植物のお医者さん」と言われてきました。

ゼラニウムは、女性ホルモンの味方なのですが、同時に体内の老廃物排出に効果があると古くから言われています。甘い香りがホッとさせてくれるハーブです。

この2つと柑橘系精油かハーブ系精油をブレンドすると、香りのバランスが整い利用しやすくなります。化粧用の植物オイル(雑貨店やアロマ専門店で販売されています)30ml程度に合計5~6滴をよく混ぜ、お風呂上りに手足に塗ると乾燥対策にもなり一石二鳥ですよ。

春以降は肌の露出も多くなる季節。ハリのある強い肌を実現するために、今から対策をしなければ。

一般的に肌タイプの分かれ目は、遺伝的なものが半分、環境的なものが半分、と言われています。

環境要因として大きいのは、内臓の調子、特に腸の健康状態が反映される点です。つまり腸を健やかにすること、イコール肌改善の第一歩と考えていただいて良いかと思います。

暴飲暴食や偏った食生活を整え、バランス良く食事を摂ることはもちろんのこと。便秘気味のかたは、まず納豆やヨーグルトといった腸内細菌を育てる食品を日々取り入れ、水分をよく摂り、ウォーキングやスクワットなど「腰周りの筋肉を強化する適度な運動」を加えてください。筋肉の強化は、腸の蠕動運動(食物を腸内で移動させる動き)を補助します。便通の周期が改善してきた辺りで、サツマイモやゴボウといった食物繊維の多い品目やこんにゃくを加え、腸内を掃除します。

毎日の習慣として、バスタイム後の肌の保湿はみなさんされているかと思います。そういった「外から」のアプローチも大切ですが、作用する部分に限界があります。これからは肌を作る『身体の内側』に着目し、「内から」も磨きのかかった健やかボディを手に入れましょう。

(植物療法家:齋藤美由紀)

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